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呼吸/胴体の構造

- 「呼吸」は全ての運動の支えである.その「呼吸」を生み出すのが「胴体の筋・骨格構造」だろう.

0 はじめに

「呼吸をする」というのを意識し始めたのは、ふとした事から「太極拳のレッスン」を受けた時です。以来、スタジオ系のレッスンに参加する中で;

  • 「呼吸」という動作こそが、全ての運動の支え、
  • それを生み出すのが「胴体の筋・骨格構造」である。
と思うようになりました。このサイト自体、

  • 水泳の動きを「人体の筋・骨格構造」の観点で説明しよう。
を目指しているので、当たり前の事と思っていました。ところが「腕」「脚」といった部分の動きは

  • 「筋・骨格の部分」と「体の動き」
とは決まりきった関係になります。例えば、肘を曲げるときには

  • 「肘関節」についた「上腕二頭筋」を収縮する。
だけです。

ところが胴体の運動では、随分と事情が異なります。たとえば「立位で正面を向いている所から、顔を振り向くような事」を考えます;

  • 軽く曲げるとき(正面から45°位)には、首の背骨、頸椎だけを回旋します。
    • このときには、頸椎周辺の細かな筋肉が動員されます。
  • さらに曲げる時(正面から90°位)は、胸の背骨、胸椎も含めて回旋します。
    • このときには、胸椎周辺の細かな筋肉が動員されます。
    • さらに、肩甲骨についている前鋸筋大菱形筋が同時に、しかし非対称に動員されていきます。
  • もっと強く曲げて後方を見るには;
    • 外・内腹斜筋後鋸筋が同時に、しかし非対称に動員されていきます。
もちろん、普段はこのような筋肉の使い方を意識していなくても、体が自動的に動いてくれる訳です。

しかし、ジム、スタジオ、プールで、

  • 太極拳の動きをスムーズにしたい、
  • 腰を痛めずに重いものを運びたい、
  • ピラティスのロール・アップをゆっくりと、しかし優雅に決めたい、
  • バーベルを安全に、かつ極限まで挙げたい、
  • 高速な水中歩行で、ビッシと方向転換を笑顔でしたい、
などを目指すときには、

  • 胴体の筋・骨格構造の正確な「知識」
  • その動作について、どう考えるかという「意味や解釈」
が必要であると思います。解剖学の資料では「知識」が得られます。

他方、運動のレッスンでは、体の動きを教えてくれますが、その「意味や解釈」にまで踏み込んでくれません。むしろレッスンに集中することで良い結果を目指そうとします。確かに;

  • 初めて運動やレッスンを始める、初級者に「知識」や「意味や解釈」を教えても、消化不良を起こすばっかりだと思います。
  • でも、中級のクラスになってくると、逆に「知識」や「意味や解釈」を基に、レッスンを受けると、体が納得するように感じます。
    • どうやら、アスリートや音楽家の方々でも、最近は「ピラティス」や「アレグザンダー・テクニーク」などを併用されるケースがあるようです。
    • 運動感覚の良い専門家であっても、いや、専門家だからこそ、自分の体の動きについての「知識」や「意味や解釈」を得ると、さらに「専門家の体」がさらに高度な運動を許容するのではないでしょうか。
と言った観点から、まずは『胴体の筋・骨格構造の正確な「知識」』を、少しずつ、まとめて行きたいとおもいます。

このページの履歴

  1. 開始 2010-07-04 (日) 入谷/mNeji 「0 はじめに」。
  2. アーカイブ 2011-06-12 (日) 「http://www.as-ia.co.jp/mNeji/swim/ykwk/」の閉鎖に伴い移動。

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